鶴岡市にある映画館まちなかキネマで、三池崇史監督の映画「十三人の刺客」を見てきました。
↑手描きの看板です。
冷酷で残酷非道な明石藩主の松平斉韶(稲垣吾朗)の暗殺を命じられた御目付役の島田新左衛門(役所公司)は、自身を含めた13人で、参勤交代による帰国途上の斉韶一行を待ち構え、中山道落合宿で斉韶を討つために明石藩の侍200人以上と、刺客13人が対戦します。
約50分の激闘シーンは圧巻の一言でした。
命をかけて斉韶を殺そうとする刺客たちと、命をかけて藩主を守ろうとする侍たちが、泥だらけ、血だらけになりながらの戦いは見ごたえ充分で、演じている役者さんの鬼気迫る気迫がスクリーンを通して伝わります。
皆が必死に戦っている中でも、「おもしろい!戦は必要だ!」と一人平和ボケ状態のような斉韶の浮世離れした狂人ぶりが見ているこちらも憎らしくなる程でした。
心に残っているシーンは、島田新左衛門と鬼頭半兵衛が対決するシーンです。勝負の結末は、血の気の引くようなショックなものでしたが、最後には敵役の鬼頭半兵衛に同情して泣きそうになりました。
かつては同じ門で鍛錬した二人の気持ちを思うと、やるせない気持ちが残りました。
武士道の哀しみや宿命。
悪人と分かっていながらも斉韶を守り続けなければいけない武士の一分が見事に表現されていて、ただの痛快な娯楽映画ではない深い映画だと思いました。
スクリーンで見ることをおススメします!
庄内映画村や、羽黒山旧参道などで撮影ロケが行われました。
上の写真は、6月に庄内映画村に遊びに行った時の写真です。
この小さな池も、スクリーンに映っていたような気がします。